レストラン清水亭(水道橋)
先日、あの名作「悪魔のいけにえ」のリメイク版
「テキサスチェーンソー」と「テキサスチェーンソービギニング」を今頃見まして、
クライモリとかフロンティアと同じようにこの手の映画は普通のホラーと違って
「不条理さ」が恐いなぁとしみじみ思ったんですよね。
ゾンビみたいに無差別に襲ってくるんじゃなくて、
襲う方にもちゃんと襲う理由があるんだけどその理由が狂ってる感じで。
和製ホラーの恐さには遠く及ばないんですけど。
あ デブです。
本日カレー生活17日目。
最近私もガリくんも寝不足で
カレーを食べるとどうもダルくなってます。
今日も徹夜明けでお互い明け方とか変な時間に飯を食べ
さらにカール(カレー味)を食べて
まったくお腹がすいてないのに
11時半に昼食。
今思えば何故あの時空腹を待たなかったのだろうか。
思考力が低下した私は、
いつ昼食をとりたいのかさえ考えるのが面倒くさくて、
ガリくんに「いつ食べたい?」と聞くと、
さらに低下していたガリくんが「いつでもいいですよぉ」とか言うもんだから、
よくわかんないから12時前行っちゃいました。
今日は欧風かタイかスープの日。
でもまだまだ残ってるノルマの中で選ぶことも面倒くさく、
結局2人の中で謎となっているお店に行くことにしました。
店名不明。WEBで住所からの検索でもひっかからなかったその店は、
専大通りを水道橋方面に行き、
尾道ラーメンの隣のビル地下という場所で、
何回かその前を通る時に店の呼び込みを見たというだけなんですが、
その呼び込みがなんというか...
国籍不明のボディコンシャスな女性が、
なんかよくわからない言葉でカレーを勧めてまして、
もう店内にお立ち台があることが容易に想像できるんですよ。
普通なら恐ろしくて入りませんが、
クラブ活動ということで行ったわけです。
ところが、着いてみると「CLOSE」の文字が。
看板には「CAFE&PUB」とあるのに昼時にやってないとは何事か!
ますます怪しい...
行き場を再選択しなければならなくなり、
面倒くさいのでこないだ発見した地下つながりの店に行くことにしました。
だいぶ前置きが長くなりましたがここからが本題です。
「レストラン清水亭」
「レストラン」と和書体のミスマッチがいいですね。異界さが出てます。
地下への階段を降りると踊り場の床に「営業中」の小さい札が立て掛けてある。異様だ...
ウッ!
踊り場で体の向きを変えると、そこには下半身しか映らない大きな古い鏡が。そして店の扉が。
ムゥ...怖い。
文字も消えて「スラノ清水亭」に。
さらに真ん中に貼られた「イヒッ」マーク...違う..絶対旭化成じゃない...
中に入ると意外にも結構広い。
そして雰囲気が...古き良き昭和、スナック、そんな言葉が頭をよぎる。
「どぉぞお〜」
静かな店内にソプラノボイスが響いたかと思うと、
脇から小柄なおばちゃんがラジコンみたいな動きで出て来て案内してくれる。
「どぉぞ、どぉぞお〜」
と席に着くまで得意のソプラノを披露するマイコンおばちゃん。
ジャンボハンバーグとかビーフシチューとかそそられるメニューがある中、
私たちは強制的にカレーライス¥550を注文。お腹すいてないけど大盛りで。
¥550円は安いなあ。(会計時に大盛りは200円と判明したのでCPはあまり高くない気がする)
私たちのあとに年配の女性客が来店。
私たちの斜め向かいに座りたばこを吸おうとすると、
マイコンちゃんが「そこ禁煙席なんですぅ」と席の移動を促す。
どうやら見えない壁で区切られているらしい。
あまり待たされることなくカレーが運ばれてくる。
セットでキャベツのサラダとスープが付いている。
スープを一口。
・・・?
何の味だかまるでわからん。そしてぬるい。
ガリくんも首をかしげている。
サラダを食べようとすると、
「フレンチドレッシング……このサラダ駄目や」
フレンチドレッシング駄目なんだねガリくん。
視線をサラダに落とすと、
んん?なんか透明感のある物体が。
こ、氷だ!
なぜサラダに氷!
いや、私が知らないだけでオシャレな食べ方なのかもしらん。
「ガ、ガリくん、サラダにこ、氷入ってるよ!それも結構多めに!」
「僕のには入ってないですよ」
クッ そういうことか...
口の中が完全に不思議な感じになりながらカレーを食べる。
見た目は家カレーのようだけど...
!
想像と違う味。スパイシーというか、
ガラムマサラとかオールスパイスとかペッパー系を大量に入れたような。
胡椒味!?そしてぬるい!
ガリくんも不思議そうに食べている。
付け合わせの紅ショウガが
ギャッ すごい刺激だ!
12時なろうかという時間。
店内も混んで来て(ほぼ中年サラリーマン)、
みんなハンバーグを頼んでいる。
いいなぁハンバーグ。
大きくてアツアツで。
私たちはカレー以外は頼めないんだぜ、
と羨ましげに店内を見回すと、
厨房で一人、全ての料理を作っているコックさんに目が止まる。
(マイコンちゃんはホール+ライス盛る係)
コックさんの被ってる帽子が餃子の形だ!
なんだそれは!階級を言ってみろ!
もうなんだか悔しくて切なくて
食べたい物も食べられず、
なんでこんなことやってんだろうと
このクラブの意義とかどうでもよくなって
とにかく毒づきたい気分になってました。
お腹いっぱいで眠いしダルいし、
お昼ご飯という一日で一番楽しみな時間をなんでこんな...
不条理だ。
ああ恐い。不条理怖い。
なんだかわからない理由で逃げ出せない恐怖。
私はしみじみ思ったんですよね。
無言で歩く帰り道。
倦怠感と焦燥感で、
なんかモヤモヤしてたけど、
明日からまた頑張ろうと思います。
だって今一番楽しいのはこのクラブ活動なのだから。
※散々悪態を付きましたが、これは私のお腹が一杯だったことと、
カレーしか食べれないやりきれなさによるもので、
決してこの店のカレーが不味いわけではありません。不思議な味だけど。
あまつさえマイコンおばちゃんは一人でせっせと動き回り、接客も好感触です。
さらに他のメニューはじつに美味しそうに見えたので、
カレー企画が終わった時、もう一度行こうと思います。
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レストラン清水亭
東京都千代田区西神田2-7-8 昭和堂第2ビル B1F(→MAP)
[評価]
味:★★
量:★★★
CP:★★
総合評価:★★
※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。