南欧大食坊ボン・ビブール(九段下)

連続カレーブログ小説

「カレーみたいな青春」 #4




俺はその日も怒っていた、と思う。


暑さの所為じゃない。
中間テストの成績が想定よりもだいぶ悪かったからでもない。



原因はあの転校生だ。


俺はここ数日、あいつを観察していた。
と言っても別にしたくてしてたわけじゃない。
転校初日は妙な具合で助けるカタチになってしまったが、
元々興味もなかった。


授業中に隣のカリナが転校生の方をチラチラ気にするもんだから、
俺までなんか気になって眠れなかっただけだ。
そんなに気になるなら話しかけりゃあいいのに。



だが「激辛カリナ」の異名を持つあいつが、
煮え切らない態度の時は決まって何かある。
うかつに助言などして逆鱗に触れたのではつまらないので、
そんなカリナを眺めながら、ついでに「あいつ」も観察していたってわけだ。






観察していて分かった事が2つある。
ひとつは、転校初日の第一印象はどうやら当たっていたってこと。
おとなし過ぎるくらいおとなしい。悪さをしそうな奴じゃあない。


ふたつ目は、だからといってイジめられるタイプでもないってことだ。
普通おとなしくてオドオドしているイジめられっ子は、
無闇に他人から触れられないように見えない緊張の壁を作る。


だがあいつにはそういった雰囲気はまるでない。
むしろ話しかけてほしそうな空気感を出している。






変わったやつだ。





おそらくカリナとしゃべりたいのだろう。
カリナもたぶんそうだ。
めんどくせーなあ。
ガラじゃねーし、ほっとこうと思ったけど...
気になることもあるし、








俺はその日、放課後の空いてる教室に、転校生を呼びつけた。





先に教室で待っていながらあれこれ考えていると、
転校生が音を立てずに教室に入ってきた。
表情は暗い。







俺はあいさつもなく突然切り出した。




「・・・おまえ、剣道やってたんだって?」






瞬時に転校生の表情が強ばるのが分かった。




「・・・・・・うん。」


「なんでウチじゃやらないんだ?」







「・・・・・・」


「答えたくねぇか。」








「・・・・・・」


「・・そうか。じゃあさ、おまえさ、カリナのこと好きだろ。」


「!!」



「やっぱり。見てりゃわかるよ。あいつは、カリナは・・・
まぁいいや。それよりこれから先・・・いつかきっとおまえの前に立ちはだかる野郎がいるんだ。」


「・・え?」








「神宮寺竜也って男だ。」







「神宮寺・・・・竜・・也・・・・・・誰それ?なんで僕に?」


「今はまだ、な。ハーハッハッハ」




高笑いながら転校生を残して教室を急いで出る。
ああ、俺は一体何やってるんだ!これじゃあただの変態じゃねーか!




ま、いっか。帰ってラーメン食べよ。



連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・

※この物語はフィクションです。






えー デブです。
えっと、こっからカレーです。
63日目。



今日はガリくんと私の予定がビミョーにズレそうだったので、
すぐに帰ってこれる会社の隣の隣にある南欧レストランに食べにいきました。



この店は今まで一回も行ったことないんですが、
昔っから女性客で賑わっています。
会社の女の子も美味しいと言ってます。


要はイタ飯屋なんですが、
カレーも出すんですよね。


で注文したのが、
チキントマトカレークリームソース添えサラダセット大盛り¥1000

サラダセット(サラダ、DELI、バケット
って書いてあるけどDELIってなんだろう。


ところでこの店って今まで外から見てた時は
店内暗っ!って思ってましたけど、
中に入るとそんなことありません。
むしろ自然光利用しててエコロですよ。エコロ。


サラダセットと飲み物が先に来ます。
(ドリンクは食後に、とかも選べます。)
私はグレープフルーツジュースガリくんはコーヒー。



毎回思うんだけど、
ガリくんて暑がりなのにどんなに暑い日も
タバコ吸えなくても、
飯食う時絶対ホットコーヒー飲むんだよね。
アイスじゃなくホット。
いいんだけど不思議。



なんかこの赤いしらたきのようなサラダパスタのようなやつがDELIのようです。ぬぅ...しらたきじゃねーか...


バケットもかわいらしいですよ。
ラスクよっか小さいってね。



そんでカレー。


まあ!きれいです。
私の嫌いなブロッコがなぜか美味しそうに見えます。



カレーの味は、トマトですね!
ピザソース?
あれ?前にもこんなことあったっけ?
しかもこのクリームソースってのが、
クリームチーズなもんだから、




PIZZAですねこれは。




イタリアンカレーって、
カレーがイタリアに負けるんですねどうしても。
おいしくないわけじゃないんだけど、
でも欧風カレーと呼びたくもない...



神保町に有名なイタ飯屋がまだあるので
まだまだ検証していこうと思います。


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南欧大食坊ボン・ビブール

東京都千代田区神田神保町3-2高橋ビル1F (→MAP

[評価]

味:★★★

量:★★

CP:★★

総合評価:★★

※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。