ガネーシャ(神保町)
連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #24
ガリに神宮寺のことを話す。
あいつが転校して来たところから昨日の出来事まで、全部。
ガリは驚きもせず聞いている。
ガリはガリで神宮寺のことを考えていたってことか。
でなきゃこんな時間に剣道しに来るはずないもんな。
でもそれより今は先ほどのガリの様子が気になった。
俺は意を決した。
目を瞑り、意識をガリの持っている竹刀に集中させる。
「うわっ!」
竹刀は一瞬発光し、鍔から下を残して消滅した。
うまくいったようだ。
ガリは刀身の無くなった竹刀を呆然と見つめている。
一拍置いて現実に戻って来た。
「ななな、なにしたん今!?」
「燃やしたんだ」
「燃やした?爆弾てこと?」
「いや...パイロキネシスっていうんだ。発火させたんだよ」
「...?ようわからん」
「俺は体温が普通の人よりも少し高い。そしてその上昇率は気温や自分の感情に左右される。怒ったり走ったりすると熱くなるだろ?それが俺の体温を上昇させるんだ。だから俺はいつも暑い。」
「デブやから暑がっとったわけちゃうんやね」
「黙れ。そしてその体の熱を飛ばすことができるんだ。」
「念力..?」
「さぁ..詳しいことは俺自身も知らないよ。誰にも話したことなかったしな。でもそういう発火能力は世界各地で発見されているらしい。まあ超能力ってやつだよな。読心とか千里眼とかと同じ。」
「...それをなんで僕に話したん..?」
「能力者は他の能力者を感知できる、と本で読んだ事がある。そしてさっきのおまえの異常な様子を見た時、なんか頭の奥が熱くなるような変な気分になったんだよ。それでもしかしたらと思ってよ。それにさっき、おまえも『まぁ..』って言ったじゃんか」
「え!?僕にそんな力あるわけあれへんやん!ただの人見知りや!人とちゃうとこ言うたらそれやねんで!」
「いーや、気付いてないだけだよきっと。試しにあの打ち込み用の人形に向かって意識を集中してみな。練習後だから体温も急激に上がってるはずだ。」
「...うん。まぁやってみよか」
ガリは人形に向かって目を閉じた。
10秒...20秒...
1分程経ったが何も起こらない。
「ふー...やっぱり僕にはそんな力あれへん。今まで何も無かってんから」
「そうかな」
俺の勘違いだろうか。
人形は燃えるどころか煙すら上げてない。
「とにかく僕着替えてくるよ」
「あ、ああ」
ガリは出て行った。
一人にされてもすることがないので俺も剣道場を出ようとした。
その時。
ゴンッという音が後ろから聞こえた。
振り返ると、人形がまるで真剣で袈裟切りされたみたいに半身だけ台に残している。
こいつは...
間違いじゃなかった。
俺は最高の相棒を手に入れたと確信し、笑った。
連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・
※この物語はフィクションです。
カレーの話。デブです。
カレー生活83日目。
今日はもういいかげんインドカレー食べにゃいかんでしょ、
てことで神保町のガネーシャに行って来ました。
ガネーシャって頭がゾウさんの有名な神様ですが、
神の名のみを店名に使うってのは、あまり日本には見かけません。
日本神道でいうと最も有名なのは天照大神でしょ。
「割烹 天照大神」ってあったらなんか恐いですもんね。
話逸れました。
今日はインドカレー。
店内は今までのインド系のお店と違ってこぎれいなイタリアンの雰囲気。
でもホールは定食屋のおばちゃんみたいな人が仕切ってます。
私たちはBセット¥950を選んで、
ガリくんはチキンと海老。
私はキーマと海老。
喫煙と禁煙に分かれてます。これも珍しい。
久しぶりのインドカレー。
うん、全然辛くない。
キーマはもっとドロドロを想像してたんですけど割とサラサラです。
味もあっさり。
海老は、そんなに濃厚じゃなくこちらも割とあっさり。
チキンはガリくん曰く「ふつう」。
うん、普通だね。
決してまずくはないけど、絶品てわけでもない。
やはりSAPANAには勝てないか...
それでもナンとライスがお替わり自由なので
ナン一枚づつ、ライス2杯づつ頂きました。
今回久しぶりにインドカレーを食べて、
やっぱりタイカレーが一番かな、と思いました。
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ガネーシャ 神保町店
東京都千代田区神田錦町3-6 錦町スクエアビル1F(→MAP)
[評価]
味:★★★
量:★★★★
CP:★★★
総合評価:★★★
※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。