親父ホイホイ(神保町)

連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #23



居ても立っても居られなくなり
道着をつかんで家を飛び出した。


道場に向かったのは覚えているが
その後の事はあまり覚えていない。
気がついた時には、なぜか突っ込んでいた。


「不倶戴天の敵やろ」


大阪人の性なのか。
それまでぶっ飛んでいた頭も一瞬で冷静になった。


そうそう、怒りで体が膨れてパンパンや。って誰がフグの世界の皇帝やねん。
と、言おうかと迷ったあげく
分かりにくいボケにはオーソドックスな突っ込みの方がええやろうと
判断して突っ込んだほどに冷静になれていた。




「どうしたん?デブくん。」


「どうしたん?じゃねぇよ。
 さっきおまえ、何かに取り憑かれてるみたいだったぞ。」


デブが訝しげな表情で言った。


「えっ?そんなことないよ。ちょっと夢中でさ・・」


「まぁいいや。ガリにちょっと話しておきたい事があってよ。」


深くため息を付いた後、デブが続ける。


「おまえは昨日、転んだわけじゃ無いよな。・・分かってるよ、神宮寺だろ?」


デブはやっぱり何か知っている。
僕は探るように聞き返した。


「なんでそう思うの?」


「あいつはそうゆう事をするヤツだからな。」


やっぱり間違い無かった。
僕は、自分でもびっくりするぐらいの早口で
神宮寺について問いただすように聞き続けた。




「もう、いいだろ・・。そうゆうヤツなんだよ。」デブが言う。


神宮寺のことは分かった。
後は、カリナをどうするかやな。


「ごめん。話ってのはそれだけ?」


デブの顔つきが変わった。


「おまえさぁ、自分が人とは違うって思った事無いか?」


「えっ?」


こんな時に、また妙な事を言い出しよった。
人と違うところか・・人と違うってゆうたら
やっぱりこの極度な人見知りやろうな・・・



「まぁ・・」


「やっぱりそうか。
 じゃあ、おまえもこんな事出来るんだろ?」



そう言うと、デブはおもむろに目を瞑った。








連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・

※この物語はフィクションです。







ガリです。まいど。


カレーのお店訪問いきます。
平日ランチはカレーのみ生活82日目。


親父ホイホイ 神保町店




メニューはコレ!




どうですか。
ビビビと来たでしょ?


牛スジカレー180g 280円。
安い。


ながせさんにおすすめ。


ライス500gで500円。
ライス600g で600円。
それ以上でも600円。


行くしか無いでしょ。
もうオヤジみたいなもんですし、ホイホイ行きますよ。


階段上がって店内へ。




店内にはX JAPANとか槇原敬之とかチューリップとかかかってます。
テーブルは雰囲気あるけど
肘を付いたら逆・星一徹みたいになりそうな不安定さ。
夜、居酒屋になってるとき
絶対やらかす人多い気がするねんけど。大丈夫なんかな。




店員はデブさん曰く、EE JUMP
ギャル、ギャル男的な若い2人だけ。


牛スジカレーに生卵とチーズをトッピングして注文。
ご飯は 700g に。約2合やね。それでも700円。安い。


しばらく待ってると
友達なのか、バイト仲間なのか
ギャル男的な客がひとり入ってきてしゃべってる。


なんか海の家みたいや。


とか、思ってると来ました。カレー。




そーっとそーっと持ってくる。




メニューに600g以上とか書いてんのに、
皿とか大きいのは用意してへんかったんかいな。想定外か。


チーズがスライス。
ご飯の量って写真じゃ分かりにくいな。



 ルーが足りなかったら言ってくださいね。と。


ほう、サービスええね。




いただきます!





うん。まぁまぁうま・・


ん?


しょっぺ。


カレーとしての辛さはそんなに無いけど
なんかしょっぱい。濃い。


そこまで悪くはないけど、
この量食うにはこの濃さがちょっとキツい。


ご飯もルーも熱い。
汗が止まらん。


ちょっと食い進めて皿の中に余裕が出来てきたら、生卵投入。
生卵の周りは熱さも味もちょうどいい。



汗をかきかき、ぱっくりぱくぱく。


ごちそうさまでした。




デブさんはルーが微妙に足りないらしく
ルーをおかわり。


・・・


ルーを入れるだけのはずがなかなか来ない。


と、思ってたら熱っつ熱っつのルーがたっぷり。
あっためてたんね。


ごはんちょっとやのにルーが・・





食い終わった後、水をガブガブ飲めたんで
まだ食えたな。腹9分。


腹減ってるときは1kgいけるかもね、
なんてデブさんと話して、お会計。





店員さんがレジを開けた瞬間、
10円玉が飛び出し転げ回る。


デブさんが会計してガリの番。





おつりが無い。
こっちも細かいのが無い。


100円玉が1枚も無いらしい。
10円玉は溢れるほどあんのに・・




どうしようどうしよう・・
みたいになってたら、
後ろに座ってたギャル男くんが財布から300円取り出し
ギャル店員に差し出す。




カレー食ってたギャル男くんの財布から
おつりをもらうってゆう、
わけのわからん状態でなんとかお会計。




うん。なかなかおもしろかったです。
でも、ギャル男くんの財布に無かったらどうしてたんやろ。
10円玉30枚くれたんかな。
そっちのがおもろかったな。提案すればよかった。




夜のメニューもすごい安いんで
また来たいね、なんてデブさん言ってたけど


こんだけギャルやギャル男や
って書いてたらちょっと行きにくいな。


ぜったい向こうも覚えてるやろうしな・・
いらんこと書きすぎたけど、悪い事ゆうつもりはまったく無いんよ。
これ読んでも怒らんといてね。

                                                                          • -

親父ホイホイ 神保町店

東京都千代田区神田神保町1-25-2 2F(→MAP

[評価]

味:★★

量:★★★★

CP:★★★★

総合評価:★★★★(ちょっとおまけ)

※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。