万国食房 ディナギャン(水道橋)

連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #25



デブは超能力者なのか。奇術師なのか。
とにかく僕は不思議な現象を目の当たりにした。


しかも、僕にもそんな能力があると言う。
いままで平々凡々と暮らしてきて
そんな怪現象を見たことも無ければ、もちろん起こしたことも無い。


とりあえず、言われたまま目を瞑り集中をしてみたが
やっぱり何も起きなかった。


「とにかく僕着替えてくるよ」


急に少し怖くなって
着替えると言って道場を飛び出した。




アレはいったい何やったんや。
僕が持ってた竹刀やから、デブは細工なんか出来ひんかったはずやし。
超能力ってほんまなんか。


さっきは怖くなって飛び出してしまったものの、
どうしても気になって、着替えを済ませると道場に戻った。
しかし、デブの姿は無かった。
そこにあったはずの打ち込み人形も無くなっている。


デブがやったのだろうか。
もともと超能力やハンドパワーといった類いのものが好きだったこともあり、
気味が悪いと思っていた気持ちも、いつしか興味に変わっていた。




デブを捜しに行こうと振り返ろうとしたその時、
背中に何か悪寒のようなものが走った。


後ろに誰かおる・・


ゆっくりと振り返ると、5mほど離れたところに神宮寺が立っていた。


「やぁガリくん。剣道の練習にでも来たのかい?」
不気味な笑顔を浮かべた神宮寺が僕に話しかける。


僕はそれを無視して、神宮寺とは別の方向に歩き始めた。


「人が話しかけてるのに、つれないなガリくん。
 ところで、ここには君ひとりでいたのかい?」


足を止め、神宮寺の方を振り返った。
「なんでそんな事聞くんや?何しに来てん。」


「なんかね、気になることがあったんだ。
 ここで何か起こってる気がしてね。僕にとってよく無いこと・・」
神宮寺が1歩2歩と歩を進めながら言う。


「君とはじめて試合をした時にも最後の一瞬だけ嫌な感じがしたんだ。
 ずいぶん昔、一度だけ感じた事のある嫌な感じ。
 いま、ここに居たのはガリくんひとりだったのかな?」


僕は走った。
何を言っているのかは分からなかったが、
何となくデブが持っていた力の話をしている気がした。
そして、デブの話はしないほうがいい気がした。
デブを捜す。


僕はまっすぐに教室に向かっていた。


「デブくん。」


ガリ。そんなに息切らしてどうしたんだよ。」


僕は呼吸を整えながら神宮寺が居たことを話した。






しばらくの沈黙の後、デブが口を開いた。


「俺と一緒に、しばらく学校を休んでくれないか?」


「え?いきなりどうしたん?」





連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・
※この物語はフィクションです。






はい。ガリです。カレーです。


平日ランチは毎日カレー生活84日目。




週末やし、みんなでランチとか行きたいね。
なんて言って今日はバイキングに行くことに。


でも、みんなの都合がなかなか合わず
3人でのランチ。


万国食房 ディナギャン



この店、カレー生活をはじめる前にも
何回か来てるけど、ぜんぜん名前を覚えられへん。
ディナギャンって何やろ。


この店、おっきなスクリーンがあるんで、
バンクーバーオリンピックのときも
みんなで真央ちゃん見に来ました。


今週のランチメニュー。





今日は金曜日なんで
カレーは「ツナカレー」ですね。


まったく惹かれへん。


まず入り口で950円払います。
何となく感じ悪い。




適当に空いてる席キープして
お料理取りにいきましょう。



とりあえず一通り取って席に戻る。


デブさん、カレー少なすぎやしませんか。
これ、カレー生活ですよ。





でも、おかずは結構取りましたねー。
何ですか、その茶色いお皿。




ガリは、おかずは平均的に。
ごはんをモリモリ。






いただきますっ。


ごぼうサラダはあんまりうまくない。
冷やしきつねうどんは、アゲが甘すぎる。
鶏肉のカシューナッツ炒めは、まぁまぁ。
白身魚の甘酢あんかけは普通。
ローストポークトマトソースは、
うまい、と思いきやちょっと重い。


全体的に悪かないけど
ここまで、平均点。


では、ツナカレーを。





うん。想像通り。
スパイシーさとかは無くてちょっと甘い。
で、ツナが入ってる。


ツナカレーってどうゆう人に需要があんねやろうか。
すぐ出来るとか肉があかんとか、そうゆう需要はありそうやけど。
お子様ランチみたいなカレーで残念。


あんまりいいこと書いてへんけど、
なんだかんだで何回も来てますから
悪くは無いんですよ。
コーヒーも飲めるし、タバコも吸える。


でも、もうちょっとカレーに
チカラ入れてほしいな。


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万国食房 ディナギャン
東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル 1F(→MAP
[評価]
味:★★
量:★★★★
CP:★★★
総合評価:★★★
※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。