居酒屋 よってこ(飯田橋)


連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #21




「大丈夫かい?」


神宮寺は僕を見ると笑顔を浮かべ近づいてきた。


「大丈夫なわけあれへんやろ・・」


僕はそう言って、神宮寺の横をすり抜けて帰ろうとした。


「ちょっと待ってよ。謝ろうと思って待ってたんだからさ。」


僕が振り返ると、さっきと変わらない笑顔のまま続けた。


「ついやりすぎちゃったみたいで悪かったね。
 君がそんなに弱いと思わなかったからさ。
 俺が強すぎて、君が弱すぎた。
 それが“転んだ”原因だってことだけは理解しといてほしくてさ。
 俺が言ってる事、わかるよね。」


喋り終わる頃には、その顔に笑顔は無くなっていた。
威嚇するように見開いた目は、いままでに見た事の無いものだった。


その目に恐怖を感じつつも、
苛立ちが溢れ、精一杯の声を振り絞って返した。


「そうやって笑ろうてたらええよ。
 次やったらどっちが勝つかわからへんで。」


言ったと同時に、大変なことを言ってしまったと後悔し始めた。


「ハハハハハっ!おもしろいこと言うね、ガリくんは。
 さすがに大阪人だね。それセンスあるよ。」


大きな声でいつまでも笑い続ける神宮寺を背中に、
僕はまた歩き始めた。


悔しかった。
でも、何も言えなかった。
このままでは終わらせないと誓い、
神宮寺を一泡吹かせる方法、
剣道の腕を上げる方法などを考えながら歩いていたが
家に着く頃には、母親にケガがバレた時の言い訳を考えていた。




その日は眠れなかった。
保健室で寝てたせいもあったのかもしれないが
怒りや悔しさが溢れ、考えが止まらない。




あいつがほんまにどうしょうも無い、
カスみたいなヤツってことはわかった。
ずっと僕の事、おちょくってたんやろな。


でも、いまのままやったらアイツに勝つどころか
ビビらす事すらでけん。
どうしたらええねん。どうしたら・・


ほんでカリナや。
神宮寺の正体、知ってるんやろうか。
関係が分からへんから、滅多な事言われへんしな。
とりあえずデブと話してみる事からやな・・



外にはもう朝が来ていた。





連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・

※この物語はフィクションです。







ガリです。まいど。


カレーのお店訪問記です。
こっちがメインですよ。
80日目。


また今日も飯田橋方面、大神宮通りへ。


居酒屋よってこ




ちょっと気になる看板が立ってたんですよね。
これ。




馬カレー。


馬肉ですかね。
安いし、大盛り無料って書いてるし。
その後ろにあったこれ。




これも気になる。


 例のごとく特盛りできますか?


って聞いてみる。


 えっ?あっ。できますよ。


と、ちょっとびっくりしながらOK。
でも、「うまぃメンチ」は夜のメニューとのこと。
残念。


目の前でご飯を盛りつけ、


 特盛りってこれで大丈夫ですか?


って聞かれたけど、ちょっと少ない。
もうちょっとって言おうかと思ったけど
「こんなに多くて大丈夫ですか?」って意味で聞いてんのか
「もっと入れましょうか?」って意味なんかが分からんかったんで
空気読もうとしちゃって、ちょっと躊躇。


 これにサラダも付きますよ。


って言うたから、
やっぱり「こんなに食べれます?」って意味やったみたい。


 大丈夫です。


って答えとく。




で、来ました。カレー。
かなり粘度の高そうなカレー。




いただきますっ!




濃い。
なんやろう、なんか食ったことあるような味。
でも、思い出せん。


ちょっとしょっぱめで、
ルーを入れすぎた時みたいな感じの味。
でも、悪くない。


肉は馬肉なんやと思うけど、
固まりが小さいから食感も味もよくわからん。


全体的には普通にうまいって感じで
そんなに特筆して書く事はみつからんかった。




特盛りにしたけど金額は同じで600円やった。
あんまりわがまま言わんでよかった。
CPはええんちゃいますかね。
タバコも吸えるし。


馬肉料理と鯨料理と軍鶏料理がメインのお店で、
1回夜も来てみたい感じでした。
うまぃメンチも食いたいし。

                                                                          • -

居酒屋 よってこ

東京都千代田区富士見 2-2-10(→MAP

[評価]

味:★★★

量:★★★

CP:★★★★

総合評価:★★★

※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。