珈琲館 専大前本店(神保町)

連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #11




稽古前の黙想の間も僕はまったく集中が出来ず、
このあとの試合の事ばかり考えていた。
しんと静まり返った道場内に
僕の鼓動だけが響き渡っている気がする。




 試合が始まる。


 僕は「はじめ!」の声とともに前に踏み出し
 神宮寺の竹刀を右に払い面を打ち込みにいく。
 

 神宮寺はそれを竹刀で払い、面を打ち返してくる。
 僕もそれを軽くはじき、
 神宮寺の小手を目掛けて打ちおろす。


 「小手っ!」


 バチンという鈍い音とともに僕の竹刀が神宮寺の小手でしなる。


 「一本!」


 坂本の持っていた旗が揚がった。
 



「黙想やめっ!」


僕の妄想を掻き消すように坂本の声が響いた。



ドキッとして目を開け現実に戻ると、
自分のしていた妄想に少し笑ってしまった。


そんな簡単に決まるわけないよな。
勝てるわけないねんから緊張する事もないか・・


何か少しリラックスできた気がした。
でも、それは気のせいだったのかもしれない。



基礎練習を終え、試合形式の練習が始まった。
どうやら、僕と神宮寺の試合はここでやるのではないらしい。


練習が終わったところで
神宮寺と僕は坂本に呼ばれた。


ついに、始まるようだ。




お互いに礼をし、
開始線につき蹲踞(そんきょ)をする。
そこで自分の足が少し震えているのに気がついた。


立ち上がり、坂本の合図で試合が始まる。


僕は神宮寺の様子を伺う。


神宮寺は、少し間をとった後、
前へ踏み出し竹刀を振り上げた。


早い。


僕は何が起こったのか分からないまま
ただ立ち尽くしていたが、
そこで坂本の旗が揚がるのが目に入った。


一本。
僕は何も出来ないまま、面を打ち込まれた。


もう1本とられたら僕の負けだ。
神宮寺が開始線に戻ったところで、
僕も慌てて開始線につく。


このまま何も出来ひんまま負けるんは嫌や。


「はじめ」の合図とともに僕は面を打ちにいった。
神宮寺はそれを竹刀で受け、つば迫り合いになる。


面と面がぶつかる。
その瞬間、神宮寺が面の中で笑った気がした。



つば迫り合いの状態から
神宮寺が僕を突き飛ばすように押し込み
竹刀を振り下ろした。


僕はあわてて、それを弾くように竹刀を無我夢中で振った。


僕の頭に衝撃が走る。
どうやら僕は負けてしまったようだ。


場内が少しざわめく。


顔を上げると、
目の前で神宮寺がうずくまっている。


そして股間を押さえたまま転がり悶絶している。


どうやら僕の振った竹刀が
神宮寺の下腹部にあたってしまったようだ。


神宮寺にかけよろうと思った瞬間、
どこからか声が聞こえてきた。


「ギャハッだっせぇー」


その声をきっかけにするように
クスクスと押し殺した笑い声も響く。


神宮寺の動きが止まり、
立ち上がりよろよろと歩き出した。
僕は駆け寄り、神宮寺の肩に手をかけ
「だいじょうぶ・・?」と声をかける。


神宮寺は僕の手を振り払い、
付けていた小手と面を投げ捨て
そのまま道場を出て行ってしまった。








連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・

※この物語はフィクションです。










はい、今日のカレーです。


ガリです。
カレー生活70日目!


今日はここっ。





珈琲館ですね。
こんなとこにもカレーがあってんね。


珈琲館 専大前本店。
ここ、本店らしいです。


一番奥の席に座り、ビーフカレー大盛りのセットを注文。
ドリンクは炭火コーヒー。
 ドリンクはいつお持ちしましょうか?
と聞かれたので食後でおねがい。


カレーは単品600円、コーヒーのセットにすると850円。
大盛りにしても金額同じでした。


イップクしながら待ってると
サラダとカレーが運ばれてくる。



撮影をすませ、サラダから食べてると
コーヒーが運ばれてくる。


わしらの食後どんだけ早いねん。


と、思いつつも
コーヒーを横目にカレーいただきます。


おおっ


なかなかうまい。


なんか食った事のある味。


これは・・・


まさに


カレーマルシェ。




なんてゆうのかな、
なかなか家では作れないまったりとした味。


これはこれで
なかなかいいです。


ぜんぜん量が少なかったんで
あっとゆうまに完食。


コーヒーをいただきながら
いろいろとミーティング。
席もよかったんで、ゆっくり過ごせました。




まわりを見てて思ってんけど、
お昼にホットケーキとか食べてる人って
昼食、それだけなんですかね。
そんなん食ってるぐらいやから
ダイエットの為とかでも無いやろうし。
僕には理解が出来ん。


メシは腹一杯食ってこそ。
とか、僕が言ったら怒られるかな。
体質もありますもんね。




なんか、書くがあんまり無かったから
無駄話してみました。


それではごきげんよう。さようなら。

                                                                          • -

珈琲館 専大前本店

東京都千代田区神田神保町3-1 日建ビル1F(→MAP
[評価]

味:★★★

量:★★

CP:★★

総合評価:★★★

※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。