そば茶屋 侘助(神保町)

連続カレーブログ小説
「カレーみたいな青春」 #18



神宮寺は中1の時、学校ではほとんど目立ってなかった。
外で自分の組織を作って遊んでたあいつにとって、
学校なんて興味を充足させる場所にはならなかったのだろう。
でも俺があいつに散々な目に遭わされた後のあいつの素行を俺は知らない。
そして中2に上がって剣道部に入った意図は...。



あいつとのことはもう終わったことだし、
俺も二度と関わりたくないと思っているのに、
中2になってからどうも胸騒ぎが収まらない。
そこにカリナの件だ。
神宮寺の本性を話して本気で止めれば良かったのか?
いや、万が一神宮寺の悪い噂が流れれば、
また去年の繰り返しにならないとも限らない。



そんなことを放課後自分の席で考えていると、
カリナが血相を変えて教室に飛び込んで来た。
まっすぐ俺の方に来る。
アレ?今まで俺を無視してたのに、なんだ?



「デブ!ガリくんが意識不明で保健室に運ばれたって!」


「なんだそりゃ?何言ってんだよ」


「いいから一緒にきて!」




胸騒ぎがまた大きくなる。



保健室に入るとベッドの一つがカーテンで仕切られていた。

保健室の先生に挨拶してカリナがカーテンを開ける。



ガリくん大丈夫?意識が無くて運ばれたって聞いたから
 ちょっと心配しちゃったよ。
ガリくんもドジだねー。すべって転んじゃうなんて。」



カーテンの隙間からガリがはいている袴が少し見えた。
部活だったのか。運んだのは誰だ?



「ほらぁ、デブもこっち来なよ」



カリナの前だが確かめずにはいられない。



「本当に転んだのかよ」




長い逡巡の後、ガリは転んだと言った。
その沈黙だけで充分だった。
ガリは転んだんじゃない。
俺は保健室を出た。



こうなったのは俺の責任だろう。
神宮寺の剣道部入部の理由が知りたくて、
ガリに神宮寺を意識させた結果がこれだ。


これで終わるとも思えない。
あいつは飽きるまでガリを追い込むだろう。
なんとかガリを助けないと。
それにカリナの問題...



ガリに話すか...
その前にとりあえず俺は飯を食いに行った。



連続カレーブログ小説「カレーみたいな青春」 明日へつづく・・
※この物語はフィクションです。




こんにちはハングリーデブです。
今日はカレー生活77日目。
ラッキーっぽい日なのに外は大雨。


遠出するのも嫌で、近場にしました。
神保町のそば屋「侘助」。



そば屋のカレーは通常スルーする(勝手な)ルールなんですが、
ここにはどうやら「パスタ風カレーうどん」というものがあるという噂があるので、
そんなイロモノカレーがあるなら食べさせろや!
と乗り込んだわけです。


店内は素朴なおそば屋さん。
なんか落ち着くなぁ


メニューには「パスタ風」なんてどこにもありません。
ガセネタか!?ならカツカレーにするけど。
店員さんに聞いてみると、
裏メニューだったみたい。
「パスタ風カレーうどん」大盛り¥900を2つ注文。



しばらくして来ましたパスタ風。



いい量です。
しらがネギと小口ネギ。
ガリくんはネギがあまり好きじゃないのでもらいました。



見た目は挽肉とかあって確かにミートソースの雰囲気はある。
こりゃあ楽しみだぜ!と思いっきりかき込む。


ん...んん?


カレーの味はあまりしない。
てか味があまりない。
見た目濃厚なのになぁ

ガリくんもうすいと思ってる顔してます。



申し訳ないけど醤油入れました。
うどんの水が出てたんですねー
始めは粘度も高かったのに最後は水っぽくなっちゃって、もう!
あとちょっとで美味しいのに。残念。
パスタ風カレー風味うどんじゃん!
惜しい!

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そば茶屋 侘助

東京都千代田区神田神保町2-36-2 片桐ビル 1F(→MAP

[評価]

味:★

量:★★★

CP:★★

総合評価:★★

※日記内容、評価はあくまでも個人の主観によるものです。